コンテンツへスキップ

こんにちは。ANGEL VIBESです。
前回も、フォントデザインの作業動画を公開していることをお知らせしましたが、その進捗状況です。

Glyphsでの作業がひととおり完了し、フォントデータを書き出してついに完成しました。
Adobe Illustratorを使用しベクターデータを作りGlyphsでフォントデータ化する方法の場合、Glyphsを起動してからの作業より、イラレを使っている時間の方が長いかもしれませんね。今回は特に、手書き感を出そうとしたためか、イラレの作業で試行錯誤が続き、ちょっと時間がかかりましたね。

今回の完成編はこんな感じです。

この、フォントデザインの作業動画のシリーズは、14回で完結しました。

フォントが完成しましたので、今後はあらためてそれぞれのフェイズについて詳細に解説をする予定です。

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBESです。
先日、フォントデザインの作業動画を公開していることをお知らせしましたが、その進捗状況です。

現在、Adobe Illustratorでフォントの元となるベクター画像を作るところまで完了し、その画像をGlyphsに移すための下準備作業を始めたところです。

こんな感じです。

【フォントデザイン】レトロ感ある仮名フォントが完成するまで(10)〜Glyphsにベクター画像を移すための下準備(1)〜

こちらのブログでも解説してきた作業ですが、実際にどんな様子で作業をしているのかちょっと覗いて見ませんか? 「ああなるほど、こういうことか」などという発見があるかもしれませんよ。

まだ先になりますが、フォントが完成した際には、あらためてそれぞれのフェイズについて詳細に解説をする予定です。

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBESです。
突然ですが、フォントデザインの作業動画を公開しているので、お知らせします。

動画は、Adobe Illustratorでフォントの元となるベクター画像を作り、それをGlyphsでフォントデータ化するまでの記録となります。1セットのフォントが完成するまでの過程ということになります。今回は、レトロ目なイメージの手書き風の仮名フォントです。

今までの作業では、とりあえず、Adobe Illustratorでグリフ全体に手がつけられたというところでしょうか。
実際にどんな様子で作業をしているのか、覗いて見ませんか?
以下のように、今のところ、YouTubeで6本目までの動画をアップしています。

【フォントデザイン】レトロ感ある仮名フォントが完成するまで(1)〜Adobe Illustratorでベクター画像を作る(1)〜


【フォントデザイン】レトロ感ある仮名フォントが完成するまで(2)〜Adobe Illustratorでベクター画像を作る(2)〜


【フォントデザイン】レトロ感ある仮名フォントが完成するまで(3)〜Adobe Illustratorでベクター画像を作る(3)〜


【フォントデザイン】レトロ感ある仮名フォントが完成するまで(4)〜Adobe Illustratorでベクター画像を作る(4)〜


【フォントデザイン】レトロ感ある仮名フォントが完成するまで(5)〜Adobe Illustratorでベクター画像を作る(5)〜


【フォントデザイン】レトロ感ある仮名フォントが完成するまで(6)〜Adobe Illustratorでベクター画像を作る(6)〜

まだ作業は続きますし動画も追加していきますが、フォントが完成したら、こちらのブログでもそれぞれのプロセスでの細かな解説をしていく予定です。

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBESです。
フォントを作るには下絵やアイデアスケッチは必要です。中には、頭の中に明確なイメージを描くことができて、下絵ナシでデザイン作業を始めてしまうベテランの方、下絵ナシの方が作業がしやすいという方もおられます。
とはいえ、慣れないうちは無理をしない方が良いでしょう。とりあえず、下絵を作成しスキャニング→Adobe Illustratorでトレースをしていく手法で、デザインするのがベターだと思います。
このサイトでは、Adobe IllustratorでトレースしたベクターデータをAI形式で保存し、フォント作成ソフトに取り込んで(それはGlyphsでもFontographerでも)、フォントデータを作る方法を説明してきました。デザインを決めて下絵を作成する方法も説明しましたが、下絵の様式は一つではありません。今回は、ちょっと悩みどころかもしれない、フォントの下絵についてのお話です。

 

フォントのデザインイメージと下絵

フォントの下絵の作り方は、「フォントの作り方(3)」「フォントの作り方(15)」で説明しました。
しかし、もしかすると、下絵を作成する段階で戸惑いが生じてしまってる方もおられるかもしれませんね。どのような手法で下絵を作るのかというのは悩みどころではあります。私の場合ですが、下描きした下絵とデザインしたいイメージとに乖離がある感じがして、どうにもしっくり来ない時があり、ちょっと悩んだことがあります。

 

フォントのイメージの様式に合わせた下描きの手法

いろいろ考え試行錯誤しましたが、フォントのイメージの方向性に合わせて下描きの手法を変えた方が良いようです。私の場合ではありますが、その方がイメージとに乖離が少なくなりました。
フォントの元になる文字を作成し、一式の様式となるタイプフェイス(書体)にするためには、文字の共通パーツとなるエレメントを組み合わせていくことになります。スタンダードなフォントの多くは、そのようなタイプフェイスによるデザインです。
一方で、エレメントの組み合わせに頼らない、手書き感を活かした「書き文字」というフォントのジャンルもあります。現在では「書き文字」ばかりを集めたフォントの書籍があったりするぐらいで、こちらも現在流通するフォントとしてはかなり種類があると言えそうです。上のエレメントを組み合わせてデザインするタイプフェイスが緻密であれば、こちらはストロークによる「味」を生かしていて直感的であると言えるでしょう。なお、「書き文字」についての歴史は古く古代に遡ることができますが、そのお話は、またの機会にしますね。

現在流通しているフォントのイメージの方向性を大別すると、
1. エレメントの組み合わせでデザインされた「緻密タイプ」
2. 手書き感を活かした書き文字等の「直感的タイプ」
この2つのタイプがあります。これら2つの様式に合わせ、下描きの手法を変えた方がイメージ通りになる場合もあるようです。

 

「緻密タイプ」は下描き用紙を使う

以前に紹介してますが、「緻密タイプ」は、碁盤の目がある下描き用紙に鉛筆等で描いて下絵を作成→それをスキャンしてトレースする、この手法でだいたいはカバーできるかと思います。
ちなみに、その際に用いる下描き用紙はこちら。DLして自由にお使いいただけます(なお、この下描き用紙をそのまま販売することは禁止します。念のため。)。

下描き用紙はこんな方眼紙です。

こんな感じで下描きをしていました。

 

「直感的タイプ」は下描き用紙を使わない

手書き感を生かした「直感的タイプ」のフォントですが、碁盤の目がある下描き用紙に鉛筆等で下描きをしてしまうと、どうにも整いすぎるというか、手書きの勢いや「味」が失われる場合があります。そんな場合は、下描き用紙を使う必要ありません。もっとラフに描くなど、落描き的に好きな紙に描いた文字を、そのままスキャンしてAdobe IllustratorのAIドキュメントにレイアウトしてトレースしていただいた方が、描いた線が生き生きしたタイプフェイスに仕上がります。

こちらは、ネタ帳に描いたラフ画をそのまま下絵にしています(私がデザインしたフォント「マカロ」の下絵です)。



こちらは、画用紙に描いたペン画を下絵にしています(私がデザインしたフォント「ほおずき」の下絵です)。

 

私の場合ですが…

私の場合、という前提はありますが、下描きの手法を変えることでイメージしたフォントにより近づけることができる、ということは言えそうです。
もし、下描きのことで悩んでる方がおられましたら、一度試してみても損はないと思いますよ!

 

まとめ

  • フォントのデザインの様式に合わせて下描きの手法を変えるとイメージに近くなる(個人差アリとは思います)
  • エレメントの組み合わせでデザインする「緻密タイプ」は下描き用紙を使う
  • 書き文字等の手書き感を活かした「直感的タイプ」は下描き用紙を使わない

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBESです。前回の続きです。
前回までのお話では、Adobe Illustrator CC(もしくはCS6)の「Presets」フォルダ内の「カラーブック」フォルダに、旧バージョン(CS2から5のバージョン)の初期設定書類「PANTONE solid coated.acbl」を配置するところまでたどりつきました。これでもう、準備は整いました。Adobe Illustratorを開けば、「メニューバー」→「ウィンドウ」→「スウォッチライブラリ」→「カラーブック」から、旧・特色「Pantone Solid Coated」が選択できるようになっています。
ところで、「PANTONE+」×「Lab値」と「PANTONE」×「CMYK値」の色味ですが、どれくらい変わったか気になりませんか? 今回は、実際に「PANTONE+」と「PANTONE」の色味やCMYK置き換え色を比べてみたいと思います。

 

「PANTONE+」×「Lab値」と「PANTONE」×「CMYK値」の色味、CMYK置き換え色を比べてみました

PANTONE 115Cのナンバー色を例に、「PANTONE+」×「Lab値」と「PANTONE」×「CMYK値」の色味、CMYK置き換え色を比べてみます。

まず、「PANTONE+」のPANTONE 115C、「Lab値」 です。

見た目の色味はちょっと黒ずんでますね。レーザープリンタでプリントアウトしても、この黒ずみは残ります。

「PANTONE+」のPANTONE 115C、「Lab値」

そして、CMYKに置き換えると、C5.62+M17.9+Y84.4。

「PANTONE+」のPANTONE 115C、CMYK置き換え色

今度は、「PANTONE」のPANTONE 115C「CMYK値」です。
デフォルトでは、「Lab値」 のままなので、「スウォッチ」→「特色」を開いて、設定を「CMYK値」に変えます。
「PANTONE+」×「Lab値」のPANTONE 115Cよりも、見た目の色味はクリアですね。レーザープリンタでプリントアウトしても、このクリアさは保たれます。

旧「PANTONE」の PANTONE 115C、「CMYK値」

そして、CMYKに置き換えると、M9+Y80。
CMYKで見るとはっきりしますが、シアンが入らないこともあって、「PANTONE+」×「Lab値」にある濁りが解消されています。

旧「PANTONE」のPANTONE 115C、CMYK置き換え色

一目瞭然ですね。「PANTONE+」×「Lab値」よりも「PANTONE」×「CMYK値」の色味の方がくすみがなくなり、クリアです。選ぶナンバー色によっては、それほど色味に差が出ない場合もありますが、PANTONE 115Cなどは色味の違いは大きいですね。

 

「PANTONE solid coated.acbl」を配置するとなぜか…

さて、この作業、やってみると気が付かれる方もおられると思いますが、「PANTONE solid coated.acbl」を配置することで、「PANTONE+」であっても、「スウォッチ」ウィンドウの「特色オプション」で設定を「プロセスブックの CMYK 値を使用」に変えることができるようになります。私の環境で確認できただけなので、それができないMacもあるかもしれませんし、なぜできるようになるかについても不明ですが。この辺りはAdobeさんに伺ってみたいところです。調べきれずに恐縮です。

 

あくまで自己責任となりますが

3回に渡って「カラーブック」に追加する方法をご紹介してきた、この旧・特色「Pantone Solid Coated」ですが、使用するには少々注意が必要です。
Illustratorで、旧・特色「Pantone Solid Coated」を使用して作成したデータを、ご自分だけで使うのは良いとして、他の方と共有したりクライアントに納品したりとなると、考えるべき部分も生じます。
他の方とデータを共有するならば、相手の方と環境を揃えなければ、データを使用する際にエラーが起こるなどトラブルになることがないとは言えません。なので、あくまで自己責任での使用を。ということになります。
とはいえ、くすみがないせっかくの「Pantone Solid Coated」。トラブルを回避して使ってみたいですね。
それなら、「カラーブック」から選んだナンバー色をCMYKに置き換えてスウォッチに登録し直して使うという手段があります。例えば、PANTONE 115Cなら、CMYKに置き換えるとM9+Y80になりますが、これをスウォッチに登録して使うということです。これは、普通のCMYK色を登録して使うのと変わりありません。
私の周りの限りですが、この手段では問題は起こっていません。ただし、念のために「カラーブック」から選択した時にスウォッチに登録されたのスポットカラーは、削除しておくのがベターではあると思います。

 

まとめ

  • 「PANTONE+」×「Lab値」と「PANTONE」×「CMYK値」の色味を比べると、やはり「PANTONE」×「CMYK値」の方がクリア
  • 選択した旧「Pantone Solid Coated」はCMYK色に置き換えてスウォッチに登録し直すのがベター
  • 選択の際に登録された、スポットカラーの旧「Pantone Solid Coated」は削除するのがベター

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBESです。前回の続きです。
Adobe Illustrator のバージョンCS6以降の、特色PANTONEのくすみが気になりませんか? というお話をしてきました。ですが、特色PANTONEは「Pantone」から「Pantone+」に新しくなり、「Pantone+ Solid Coated」を使おうとするなら、「Lab値」から「CMYK値」に定義を変えられず、そういった「くすみ」問題から逃れられないということでしたね。
今回は、カラーブックに、旧・特色「Pantone Solid Coated」を追加する方法があるので、そのご紹介をしてみたいと思います。

 

「Pantone+ Solid Coated」では本当に「CMYK値」で定義できないのか?

前回にちょっと触れましたが、「Pantone+ Solid Coated」は、本当に「CMYK値」で定義できないのかどうか、実際に試してみます。
「スウォッチ」ウィンドウの「特色オプション」では、確かに「Lab値」から「プロセスブックの CMYK 値を使用」に変更することができます。「スウォッチ」ウィンドウの右上端のメニューから「特色」を選ぶと「特色オプション」画面が表示されます。デフォルトでは「指定されたブックの Lab 値を使用」になっていますので、その下にある「プロセスブックの CMYK 値を使用」を選択します。すると特色オプションの設定は、「プロセスブックの CMYK 値を使用」になります。しかし、これで、「カラー」ウィンドウに「Pantone+ Solid Coated」が表示されている時に、「Lab値」を示すアイコンが「CMYK値」アイコンになるのかどうか。

「特色オプション」画面、「プロセスブックの CMYK 値を使用」を選択

 
しかし「Lab値」を示すアイコンのまま変わりません。

「Lab値」を示すアイコン

やってみましたが、ダメでした。「特色オプション」は「プロセスブックの CMYK 値を使用」を選択できるにはできます。しかしアイコンは「Lab値」のままです。

前回もご紹介しましたが、Adobeのサイトでも説明がされているように、「Pantone Plus スポットカラーをドキュメントスウォッチに追加するには、「Lab値」を使用してスポットカラーを定義します。」ということなので、「CMYK値」のアイコンにはならず、その再現色も「Lab値」によって定義された色になってしまいます。
「CMYK値」を使用するなら、やはり、カラーブックに旧・特色「Pantone Solid Coated」を追加するしかないということです。

 

カラーブックに旧・特色「Pantone Solid Coated」を追加してみましょう

カラーブックに旧・特色「Pantone Solid Coated」を追加する方法ですが、実はAdobeのサイトでも紹介があります。この方法を参考に、旧・特色「Pantone Solid Coated」が追加できるのか、実際にやってみます。
その方法です。MacのHDには、「アプリケーション」フォルダがありますね。このフォルダにあるAdobe Illustrator CC(もしくはCS6)の書類フォルダに、旧バージョン(CS2から5のバージョン)の書類を拾って配置します。
Adobe Illustrator が開いているなら、まずは終了します。そして、「Adobe Illustrator CC」フォルダ→「Presets」フォルダ→「ja_JP」フォルダ→「スウォッチ」フォルダ→「カラーブック」フォルダ、まずここまでたどり着きます。ここに、旧バージョンの初期設定書類、「PANTONE solid coated.acbl」を配置します。「PANTONE solid coated.acbl」は、旧バージョンの同じフォルダ、すなわち「カラーブック」から拾います。なお、Adobe Illustrator CCの「カラーブック」フォルダには、「以前のカラーブック」というフォルダがあるので、ここに配置しても良いでしょう。
これでOKです。Adobe Illustratorを開けば、「メニューバー」→「ウィンドウ」→「スウォッチライブラリ」→「カラーブック」に、旧・特色「Pantone Solid Coated」が追加されていますので、選択して使ってみましょう。

「PANTONE solid coated.acbl」を配置しました

次回は、実際に「PANTONE+」と「PANTONE」の色味、CMYK置き換え色を比べてみたいと思います。

 

まとめ

  • 「Pantone+ Solid Coated」でも「プロセスブックの CMYK 値を使用」は選択できる
  • しかし、「カラー」ウィンドウではアイコンは「Lab値」のまま
  • 旧バージョンの「PANTONE solid coated.acbl」をカラーブックに配置すれば旧バージョンの「PANTONE solid coated」が使える

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBESです。
Adobe IllustratorのバージョンCS6以降を使用されている方の中で、カラー指定の時の特色PANTONEのことで、悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
特色PANTONE「Solid Coated」の再現色の印象が、変わっちゃったと感じる方もいらっしゃるようです。「くすみが出るようになったね」などという声もチラホラ。
カラーレーザープリンタでプリントアウトすると、同じナンバーの特色でも、CS6以降とそれ以前とでは確かに色味に差が出る色がありますよね。
商品や実際の刷り上がり印刷物では、もちろん指定したナンバーの特色になります。でも、クライアントに見せるラフ画やカンプをレーザープリンタでプリントアウトした状態で見せる時だってあります。そんな時は実際のインキの色は再現色になってしまうので、ちょっと困ってしまいますね。

 

イラレでPANTONE「Solid Coated」のカラー指定をする時って?

Adobe IllustratorでPANTONE「Solid Coated」のカラー指定をする時とは、つまりこういう時です。
オブジェクトのカラーは特色を指定することができるわけですが、「スウォッチライブラリ」の「カラーブック」からPANTONE「Solid Coated」のウィンドウを表示して色指定する時のことです。
「メニューバー」→「ウィンドウ」→「スウォッチライブラリ」→「カラーブック」から、「Pantone+ Solid Coated」を選ぶと「Pantone+ Solid Coated」のウィンドウが出てきます。オブジェクトにPANTONE「Solid Coated」のカラーを指定する時には、このウィンドウに並ぶ色のマスの中から指定したい色を選ぶことになります。

「Pantone+ Solid Coated」のウィンドウから色を選択します

 

PANTONE「Solid Coated」の再現色の色味がくすむようになった

CS5までのバージョンとCS6以降でのPANTONE「Solid Coated」再現色の印象を比べて、「全体的にくすむようになった」「濁りが出るようになった」という声は、私自身、デザイナーの方から聞くことがあります。私も同じ印象を共有しています。
その要因は、CS6以降のスポットカラーについての仕様の変化によるものです。
特色PANTONE色(Illustratorでは、CMYK4色掛け合わせではなく1色のインキ単独で出来ている特色は「スポットカラー」と表されますが)は近似色で再現されますが、「Lab値」の再現色は「CMYK値」の再現色より濁った色味となっているにもかかわらず、
①スポットカラーを使用する際のデフォルトの設定が、「CMYK値を使用」に替わり「Lab値を使用」になった。
②CS6以降に標準となった「Pantone+(Pantone Plus、パントンプラス)」のスポットカラーは、「Lab値」による定義が前提になった。
こうした仕様の変化が、PANTONE「Solid Coated」再現色の色味に変化をもたらし、ひいては彩度の変化をももたらしています。

 

「Pantone+ Solid Coated」をスウォッチに追加すると「Lab値」で定義されることになる

「Pantone+ Solid Coated」は、表示した「カラーブック」のウィンドウから色を選択する時点でスウォッチに登録されます。その際、自動的に「Lab値」で定義されることになります。これは、Adobeのサイトでも詳しい説明がされています。

https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/kb/pantone-plus.html

「Pantone Plus Series® のスポットカラーは、「Lab値」を使用します。Pantone Plus Series® のスポットカラーにCMYK定義はありません。したがって、Pantone Plus スポットカラーをドキュメントスウォッチに追加するには、「Lab値」を使用してスポットカラーを定義します。」

…との説明がありますが、
要するに、「Pantone Plus Series® 」は「Pantone+」の10個のバリエーションのことで、この中のスポットカラーはスウォッチに登録される際には「Lab」値によって定義され、「CMYK値」による定義はされない仕様になったということです。
なので、CS6以降は「カラー」ウィンドウの、「Lab値」を示すアイコンは、設定を変えてみようとも「CMYK値」アイコンにならないというわけです。「Pantone+ Solid Coated」を使おうとするなら、「Lab値」から逃れられない。そんなわけです。

「Lab値」を示すアイコン

「Pantone+ Solid Coated」のくすみ、気になりませんか? カラーブックに特色の旧「Pantone Solid Coated」を追加する方法はあります。ただ、ちょっと注意が必要ですが……。

そのお話は次回に!

 

まとめ

  • CS6以降のPANTONE「Solid Coated」の再現色は「Lab値を使用」がデフォルト
  • CS6以降のPANTONEのスポットカラーは、「Lab値」による定義が前提になった
  • PANTONEのスポットカラーの「Lab値」再現色は、「CMYK値」の再現色より全体的にくすんだ色味

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBES です。
前回の続きです。フォント関連のWebサイトや書籍で、フォントフォーマットに関してもよく目にする用語ってありませんか? 中でも、「OpenType Font」と「TrueType Font」は、よく目にしませんか?

 

フォントのよく見かける形式

DTPに用いるフォントには、そのフォーマットに種類があります。「OpenType Font」、「TrueType Font」などがそうです。フォントフォーマット(=フォント形式)に種類があるなど、なぜそんな面倒なことに…! とお思いの方もいるかも知れませんね。しかし、以前に比べれば、これでも種類が絞られて来た状態なのですよ…。
歴史を遡れば、フォントフォーマットには現在よりももっと種類があり、フォントデータの成り立ちが複雑でした。1つのフォントファイルに対し、セットでインストールが必要なスクリーン表示用の「スクリーンフォント」が必要だったり…。現在と比べれば、PCのHDには、フォントフォルダやファイルが複雑に乱立しているような状態でした。使いにくいという面もあり、AppleやAdobe等が、よりユーザビリティの高いフォントフォーマットを考案してきました。
現在主流なのは、「OpenType Font」、「TrueType Font」、この2つと言っていいでしょう。フォントフォーマットはだいぶん絞られて来たようです。とはいえまだ、「CID」というフォーマットも流通していて、デザインの実務の現場では見かけることがあります。しかし、「CID Font」は、モリサワ等のフォントベンダーが「OpenType Font」に置き換えて行っている流れがあります。したがって、DTPやDTPを念頭にフォントデザインをするなら、「OpenType Font」、「TrueType Font」を覚えておけば、とりあえずは充分だと思います。

 

「OpenType Font」とは?

「OpenType Font」は、DTPに用いるフォントでは現在主流になっているフォントフォーマットです。モリサワ等は「CID」(「NewCID」を含む)の後継に、「OpenType」を採用しています。「OpenType Font」は、MacでもWindowsでも使用が可能なクロスプラットフォームとなっています。今では当たり前のようになっていますが、「OpenType」ができる以前は、同一のフォントデータをMacにもWindowsにもインストールして使用できるわけではありませんでした。また、「OpenType Font」は、1つのフォントにつき1つのフォントファイルという仕様になっています。これももはや当たり前ですが、古いフォントフォーマットでは、1つのフォントにつき、セットでいくつかのフォントファイル(たとえばスクリーンフォントのような)のインストールを必要とする種類もありました。かつてを思えば、フォントは扱いやすくなったものです。

 

「TrueType Font」とは?

「TrueType Font」は、MacでもWindowsでも使用され、フォントの黎明期からある最も親しまれて来たフォントフォーマットの1つです。MacがOS Xになってからは、一応は、Windows用の「TrueType Font」もMac上で動かすことは可能になりました。とはいえ、ライセンス面の問題などがあるので、現実的には各フォントごと確認が必要ですし、あまり古いWindows用の「TrueType Font」なら、OS XであってもMac上では動かない可能性がゼロとは言えません。
「OpenType Font」には、技術的に「TrueType Font」をベースにしている種類も含まれます。「TrueType Font」は将来的には、「TrueType Font」の発展型である「OpenType Font」に置き換わって行くかも知れません。ただ現実的には、今のところは「TrueType Font」もまだまだ現役といった印象です。「OpenType Font」が流通するより以前に入手した「TrueType Font」が、OS Xでもまだ普通に使える場合もあります。
実際、私もタイプフェイス的に気に入って使用している古い「TrueType Font」があります。気に入ったフォントは簡単に捨てられないですものね。使える限りは使います。いや、使えなくなると、それはそれで困りものです。

 

アウトライン化は?

「OpenType Font」も「TrueType Font」も、多くはアウトライン化は可能です。DTPで実際に印刷会社さんに入稿する時は、フォントについてはアウトライン化を勧められることもしばしばあるので、印刷会社さんごとに要確認です。

 

まとめ

  • 現在のフォントフォーマットの主流は「OpenType Font」と「TrueType Font」
  • 「OpenType Font」はMacでもWindowsでも使用が可能
  • 「TrueType Font」はMacでもWindowsでも黎明期から使用されてきた

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBES です。フォントデザインの基本がギュッとつまったツールとして、私はGlyphs Miniを推します。そんなお話は既にしていますね。Glyphs Miniは、他のソフトに共通する機能を備えているので、これからフォントデザインをはじめようという方にはオススメですよと、お伝えして来ました。何より、フォント作成ソフトとしては安価ですしね。そうした点からもオススメというわけです。
でも、そろそろGlyphsを使ってみたいという方もいらっしゃるでしょう。今日はそういった方に向けたお話です。

 

Glyphs Miniとは?

少しおさらいしておきますね。Glyphs Miniとは、一言で言うと、Glyphsの廉価版のフォント作成ソフトです。Glyphsの機能を簡略化した製品ではありますが、AdobeIllustratorで作成したAIデータを取り入れてフォントデータを作成することができる仕様は共通しています。ちなみにFontographerも、この仕様は共通です。
Glyphs MiniはGlyphsの廉価版ながら、1バイトのローマ字フォントを作成するには充分な機能を備えています。私の経験的には、アイコンやイラストフォントなら、機能が少ないGlyphs Miniの方がかえって使いやすいという印象です。でも、機能が少ない分、GlyphsにできてGlyphs Miniにできないことがあったりします。なので、状況に合わせて、Glyphsを優先して使用することもあります。

 

GlyphsとGlyphs Miniの違い

上に述べたように、Glyphs Miniの方がGlyphsよりも機能が少ないです。なので、仕様が違う点があります。グリフを追加するツール部分と「フォント情報」の部分は、大きな仕様の違いがあるので見てみましょう。

 
[グリフを追加するツール部分]

Glyphsの「左メニュー」→「文字体系」→「和文」の部分

 

Glyphs Miniの「メニューバー」→「ウィンドウ」→「グリフ情報」の部分

 
見比べて解るように、左メニューが見た目にも違いますね。和文のグリフの追加は、Glyphs Miniでは、「メニューバー」→「ウィンドウ」→「グリフ情報」から選択して行う仕様ですが、Glyphsでは「左メニュー」→「文字体系」→「和文」から、追加することも可能です。漢字については、「常用漢字」「JIS第1水準」「JIS第2水準」と区分けがされていて(三角の所をクリックして開くと項目が出て来ます)、そこからまとめてグリフを追加することができます。「かな」についても同じように区分けがされているので、そこからまとめて追加が可能です。その点、Glyphs Miniにはそういった和文の区分けはなく、「グリフ情報」で、unicode順に並んだグリフから選択し追加しなければなりません。
「常用漢字」のグリフを追加したい時に作業をしやすいのは、グループ分けしているGlyphsの方でしょう。和文のグリフの追加は、Glyphsの方がスムースそうですね。

 
[「メニューバー」→「ファイル」→「フォント情報」の部分]

Glyphsの「メニューバー」→「ファイル」→「フォント情報」の部分

 

Glyphs Miniの「メニューバー」→「ファイル」→「フォント情報」の部分

 
見た目でもわかりますが、「フォント情報」は、Glyphsに比べGlyphs Miniの方が記入事項が少ないですね。Glyphs Miniが、「info」に記入事項があるだけなのに対し、
Glyphsは「フォント」、「マスター」、「インスタンス」…、と続き、すべてのメニュー項目に記入事項があります。
それだけ、Glyphsの方が細かい設定が必要ということですが、ここに和文を縦書きにできる設定が含まれています。この設定、Glyphs Miniにはありません。

 

Glyphsの利点

GlyphsとGlyphs Miniですが、見た目も使い方も、両者は確かに似ているし共通項もあります。でもGlyphs Miniは廉価版というだけあって、機能が簡略化されている部分があります。なので、GlyphsにできてGlyphs Miniにできないことが当然出てきます。GlyphsにはGlyphs Miniにはない利点があるということです。

簡潔に言うと、
・Glyphsの方が和文フォントのグリフの追加がしやすい
・Glyphsは縦書きができる和文フォントが作成できる

もちろん、細かい点ではもっとGlyphsの利点があげられると思いますが、まずはそこだけでも覚えておきましょう。

 

まとめ

  • Glyphs MiniはGlyphsの廉価版で、Glyphsの機能を簡略化した製品
  • Glyphsの方が和文フォントのグリフの追加がしやすい
  • Glyphsは縦書きができる和文フォントを作成できる

では、また!

こんにちは。ANGEL VIBES です。今日は、入稿データ作成時のチェックポイントについてのお話の続きです。
前回は、入稿データを作成する際には、ネットプリントの業者さんの情報をWebサイトでチェックしておけば、新技術から取り残されることもありませんよ、というようなお話をしました。
今日は、その続きで、では、入稿データ作成時に、具体的にどういったポイントをチェックするべきか、というお話をしようと思います。

 

5つのチェックポイント

入稿データ作成時のチェックポイントは、細かく挙げれば、色々と出てきてしまいます。確かにそうなのですが、まずそれより先に、こればかりは外せないというチェックポイントがあります。

そのチェックポイントとは
・使用ソフト
・使用ソフトのバージョン
・仕上がりサイズ
・色指定
・レイアウトデータのリンク画像

これらの5点です。
これらのチェックポイントは、DTP黎明期から現在に至るまで変わりませんね。
ちょっと説明しておきますよ。

 
[使用ソフト] 
これは、これから入稿データするというデータを、どの種類のデザインソフトを使って作成したのか、ということです。
入稿先の印刷業者さんが持っているソフトでなければ、そこでデータが開くのは困難か不可能か、ということになります。なので、印刷業者さんが持っているデザインソフトで入稿データを作成します。ほとんどの場合、印刷業者さんが入稿に対応可能なデザインソフトを指定しています。デザインソフトであれば主に、AdobeIllustrator、AdobePhotoshop、AdobeInDesign、といったところでしょう。他には、Quark Xpressといったところでしょうか。

 
[使用ソフトのバージョン]
古すぎるバージョンだと、印刷業者さんがもう対応していないということがあります。逆に新しすぎてもNGという場合もあります。この辺についても、印刷業者さんは対応可能なバージョンを指定しています。
Adobeのソフトなら、今であればさすがにクラシック環境に対応したバージョン、例えばAdobeIllustratorならバージョン8.0に対応している業者さんは珍しいでしょう。今の主流は、だいたいCSかCCかというところです。
バージョンによってソフトのスペックは異なるので、できることできないことが変わってくるということがあります。対応していないバージョンでの入稿はエラーなどトラブルの元になるので、印刷業者さんが対応できるバージョンを選び、入稿の際はそのバージョンを印刷業者さんにしっかりとお伝えしましょう。

 
[仕上がりサイズ]
「仕上がりサイズ」は、紙ものの印刷物であれば、「裁ち落としサイズ」と考えて良いです。入稿データには、サイズについて、A4ならA4、具体的に「W297×H210(mm)」と記しておくこともあります(ちなみにこの場合は横位置ですね)。
ネットプリントの業者さんのWebサイトにはだいたいテンプレートがあり、サイズの記述までされています。テンプレートを利用せず入稿データを作成する際は、サイズをしっかり記述しておきましょう。

 
[色指定]
印刷に用いるインクの色の指定です。「印刷」といったら、インクです。色指定は必須ですね。DTP黎明期どころか、DTPが始まる以前から今に至るまで、それは変わりません。
オフセット印刷で4版用いてカラーにするなら、入稿データには、カラーについて、「オフセットCMYK」などと記しておきます。ブラックで単色刷りにするなら「Black」、特色が入るなら「Pantone - 000 c」などと、色の番号を表記します。色玉も一緒につけておきましょう。
ネットプリントの業者さんのテンプレートなら、デフォルトで色指定が表記されている場合もあります。

 
[レイアウトデータのリンク画像]
レイアウトをAdobeIllustratorで行うとしましょう。デザインによっては、このレイアウトに写真を配置する例もあります。
この写真は、「配置画像」として扱われ、データの保存形式は(今時なら)「psd」で、カラーは「CMYK」の状態のはずです。なお、配置画像は「張り込みデータ」などと呼ばれることもあります。
こうした「配置画像」を「リンク」の設定にするなら、リンク元となっている画像も一緒に入稿することになります。入稿時には、印刷業者さんが混乱しないよう、リンク画像がどれか、「◯◯◯.psd」と「×××.psd」と(がリンク画像です。)といった具合に、こちらも伝えておきましょう。必ずしも、それを求めない業者さんもありますが、入稿時に「備考欄」か何かに記入しておいた方が無難といえましょう。

 
私の(中の人の)名刺の入稿データ。ネットプリント業者さんのテンプレートを利用しています。デザインはオリジナルで行いましたが、トンボや注意書きがあらかじめ記述されている部分はそのまま「イキ」に。

 

まとめ

データ入稿時のチェックポイントは…

  • 使用ソフト
  • 使用ソフトのバージョン
  • 仕上がりサイズ
  • 色指定
  • レイアウトデータのリンク画像

では、また!