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紙の基本(2)〜紙を見に行こう〜

こんにちは。ANGEL VIBES です。
インターネットが普及した昨今、年賀メールをいただくことも増えて来ました。でも、私は、今年も紙の年賀状をデザインしました。紙が好きなんですよね。
みなさんは、紙は好きですか? 実は奥深い世界、入り口までご案内します。

 

紙はどんな場所で見ることができる?

デザイン系の企業にいれば、「竹尾」等の紙見本のセットは置いてあるので、様々な紙を見ることができます。でも、そういった環境にない方も様々な紙を見る方法はあります。デザイン系の企業ではなくても紙をわんさか置いてある場所があるので、そういった場所に行けば様々な紙を見ることができます。
紙をわんさか置いてある場所といえば、まずは、大き目の画材屋さん。紙売り場まで行ってみましょう。
新宿三丁目の世界堂にも、色々な紙がありますね。デザイン用品や文房具の買い物ついでに見ることもできるので、ちょっと紙が見たいなあなんていう時は、寄り道してみちゃってください。
ちなみに、販売している紙の大きさは様々です。店頭に陳列しているものであれば、だいたいポストカード大からB3か四つ切りサイズぐらいまででしょうか。その他、製紙メーカー出荷時のサイズとなる「全紙」と呼ばれる大きなサイズを販売している場合もあります。全紙サイズの紙は、まずサンプルを見て欲しい種類を店員さんに伝えて購入します。大きいので丸めて包装してもらって持ち帰ることになりますが、断裁をやってくれるお店もあります。使う大きさが解っていれば、断裁して持ち帰るのもアリです。
こんな様子で、大き目の画材屋さんでは様々な紙を見ることができます。店頭に陳列してある紙、そして、サンプルの紙、これらを併せればかなりの種類になります。
その他、紙と触れ合える場所といえば、紙の専門商社さんです。展示スペースで企画展を開催したりもしているので、紙の使い方の参考にもなります。

 

「竹尾」と「平和紙業」はおススメ

紙の専門商社さんは紙の開発や販売を行っていますが、各店舗それぞれが非常に充実しています。紙好きなデザイナーにとってはとってもワクワクする空間てす。
そんな中からおススメの企業を2社紹介します。

まず、「竹尾」。「竹尾ペーパーショウ」の「竹尾」です。既に言ったように、デザイン系の企業には、竹尾の紙見本のセットが置いてあったりします。この紙見本のセット、デザイン系の学生さんなら、学校の何処かで見かけたことがあるかもしれませんね。ともかく、竹尾は紙の専門商社としてはメジャーで、デザイナーにとっては最も馴染み深い企業の1つです。ペーパーショウの開催など、デザインの参考になるイベントを行っています。
竹尾は「見本帖」という施設を設けていています。「見本貼」はいくつかあって、展示スペースとショップを兼ねた店舗もあります。こうした店舗では、紙のイベントや企画展、トークショーなども行っています。その他の店舗も充実しすぎています。紙が見やすく美しい作りになっていて、もはやショールーム兼ショップと言っても間違えではないでしょう。
「見本帖」は、東京、大阪、福岡にあります。東京では、神田神保町本店、青山、そして、銀座伊東屋の店内にあります。竹尾の公式Webサイトにイベントの案内などが出ているので、調べてブラりと出かけてみるのも楽しいですよ。

「竹尾」公式サイトのスクリーンショット

 

それから「平和紙業」。私の好みで選んでしまって恐縮ですが、個性的な紙を取り揃えています。平和紙業も、竹尾の「見本帖」のような施設を設けています。「ペーパーボイス」といって、「見本貼」同様、展示スペースとショップを兼ねた施設になっています。「ペーパーボイス」は東京、大阪、名古屋にあります。東京では中央区新川にあります。
「ペーパーボイス」でも、イベントや企画展を行っています。こちらも公式Webサイトに案内を掲載しているので、ご興味ある企画展があれば見に行かれると楽しいと思います。もちろん、個性的な紙が見たいという時にも、ブラりとお出かけされてみてください。

「平和紙業」公式サイトのスクリーンショット

 

紙の見本帳は取り寄せることもできる

こういった紙の専門商社の店舗に行って、色々な展示やサンプルを見ることができれば良いですが、無理な場合もありますね。そんな時は、紙の見本帳を取り寄せることもできます。「竹尾」も「平和紙業」も可能です。
「竹尾」では、有料ですが紙の見本帳を用意しています。短冊を豆本にしたような、ミニサンプルです。Webストアから購入が可能です。
「平和紙業」も紙の見本帳を用意しています。こちらは無料。親切すぎです。

 

紙は実物を手にした方が良い

紙は、なるべくなら実物を見ることをおススメします。前回もお話しましたが、ネットの画像と実物とでは、少なからず見た目の差がありますし、質感は実際に触ってみなければ実感出来ません。そういった実感にデザインがインスパイアされることも多々ありますしね。何より、実物の紙に触れるのはとっても楽しいことなので。
前回お話したように、「迷ったらとりあえずコート紙で」という手段もあります。コート紙は価格が抑え目だし優れた紙だと思います。でも、少しでも時間があってじっくりデザインができるなら、好きな紙を見つけて使用してみるのも一興です。
専門商社の店舗でも見本帳でも、何でも良いです。実物を手にする機会を持っていただけたらと思います。

 

まとめ

・紙の専門商社さんなら「竹尾」と「平和紙業」はおススメ
・紙の見本帳は取り寄せることも出来る
・紙は実物を見て実感した方が良い

ではまた!

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